シングル女性がマイホームを買うときの「選定条件」はかなりシビアだ。
たとえば、都心への通勤がしやすい場所で分譲価格は3,000万円台。間取りは寝室が独立する
1LDKで、収納スペースが豊富。キッチンはゆったりサイズで、浴室、洗面所、トイレが別……。
3,000万円台の予算で、すべてを実現させるのは厳しいと思われる。
特に、新築マンション価格の上昇が著しい東京23区内で
この条件を満たす物件には、めったに出会えないのではないか。

合理的な「新発想1LDK」

ところが、コンパクト・マンションブームが起きた2006年以降、シングル女性の厳しい条件にマッチする新築1LDKを作り続けている不動産会社がある。新日鉄興和不動産だ。
2012年の合併前の新日鉄都市開発時代からシングル向け住戸の分譲を続けている。同社は、マンションデベロッパーとして決して目立つわけではない。しかし、不動産業界においては、再開発事業の草分けとして知られ、都心高級マンションの代表格「ホーマット」シリーズを長く展開してきた実績などから一目置かれる存在である。

新日鉄興和不動産は、コンパクトマンションにおいても先駆的役割を果たしてきた。たとえば「寝室が3畳程度」という1LDKを他に先駆けて開発している。この1LDKは、実に合理的にできているので、私は勝手に「新発想1LDK」と呼んでいる。

合理的である理由を説明しよう。
一人暮らしの場合、寝室に大きな広さはいらない。 一人でゆったり就寝できるセミダブルのベッドがちょうど入るくらいの広さ=3畳程度で十分。そのぶん、収納スペースやキッチン、洗面所、浴室、トイレをゆったりつくることもできる。

3畳程度の寝室はリビングと隣り合い、スライディングドアで仕切っている。 このスライディングドアを開け放したり、一部もしくはすべて閉めるといった使い分けで、生活の幅が広がる。 こうした発想が気に入り「新発想1LDK」と呼んでいるわけだ。

「少し小さい」で
3,000万円台が可能に

同社が提供する1LDKの広さの主流は33~35平方メートル程度。

従来の1LDKより少し小さい間取りとなるが、寝室を3畳程度にすることで、使い勝手がよい。そして、この広さのおかげで、東京23区内で3,000万円台の価格設定も可能となっている。その点も「新発想1LDK」の特徴である。

現在分譲中、もしくはこれから分譲される同社の物件を見ると、JR上野駅から徒歩4分の「リビオレゾン上野」、東京メトロ東西線東陽町駅から徒歩3分の「リビオレゾン東陽町ステーションプレミア」、都営三田線板橋本町駅から徒歩2分の「リビオレゾン板橋本町ステーションサイド」、JR京浜東北線南浦和駅から徒歩7分の「リビオレゾン南浦和」など様々なエリアの物件で「新発想1LDK」が設定されている。

いずれも駅に近いことや、駅からマンションまでのルートにスーパーマーケットがあるなど一人暮らしでも生活しやすい立地が特徴。
そして、都営浅草線本所吾妻橋駅から徒歩7分の「リビオレゾン墨田押上」で「1LDKが2,900万円台から」など、3,000万円台中心の価格を実現している。

銀座に
「シングル暮らし」情報拠点

新日鉄興和不動産は今年4月、中央区銀座1丁目にシングル暮らしのための情報拠点
「『+ONE LIFE LAB』銀座ギャラリー」をオープンさせた。
シングルライフをより豊かにする情報の提供やイベント開催の場として稼働。
「新発想1LDK」のモデルルームも設置されており、見学もできる。

1LDK購入だけでなく、一人暮らしの賃貸を借りる際にも役立つスペースだ。便利でお洒落な銀座にこのような情報拠点を構えるのも、シングル女性のことを知っている不動産会社ならでは心配りだろう。

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住宅ジャーナリスト

櫻井幸雄(さくらい ゆきお)

1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」